毒と薬

当施設所蔵の小西真奈の作品がCDジャケットに!

松本隆の作詞家活動40周年を記念して昨年12月にリリースされた2枚組ボックスCD「新・風街図鑑」のジャケットに、当施設に展示されている小西真奈さんの作品「ピクニック」が採用されました。

ジャケットより

ジャケットより

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


70年に細野晴臣、大瀧詠一、鈴木茂と結成した伝説のバンドはっぴいえんどのメンバーとして日本語ロックの世界を創造し、解散後は作詞家として、太田裕美の「木綿のハンカチーフ」、寺尾聰の「ルビーの指環」、近藤真彦の「スニーカーぶる〜す」、松田聖子の「ガラスの林檎」など、数え切れないほどのヒット曲を手がけました。

小西さんの『ピクニック』は、プロ・デビューしてまもない2004年に制作された160×160cmの油彩作品です。第24回損保ジャパン美術財団選抜奨励展にも出品されました。

いまでは実力派の売れっ子画家の小西さんですが、わたしは04年に東京で開かれた彼女の個展で、「様式」にとらわれず、描きたい衝動をそのままキャンバス上に表現したようなピュアでみずみずしい作品世界に強く魅せられました。

一見「フツー」のようでいて、その背後に「非日常」というか「不穏な空気」みたいなものを予感させるところに魅力があると思います。

当施設の1階には『ピクニック』とともに、同じ時期の作品『滝』も展示されています。
滝のある初夏の森で遊び戯れる姉妹とおぼしき少女がふたり。「楽しい」情景の背後で、滝が「不安」をシンボライズしているようにも見えます。

なお、小西さんの作品は、東京の現代アートギャラリーARATANIURANO で扱っています。

2010.01.18 | 音楽とアート