8月は猛暑日続きだったことから、早朝20kmランニングを週2日程度に抑えていました。
9月になっても蒸し暑い日が続いていますが、それでも朝晩はずいぶん過ごしよくなってきたので1日おきで走っています。
昨日走ったから、今朝は「休足日」。天気予報は雨でしたが、日の出直後に外に出ると風は涼しく秋の陽気でした。
2023.09.08 | エッセイ
お盆をとうに過ぎたというのに、連日35℃を超える酷暑が続いています。施設内はエアコンが効いて快適ですが、一歩外に出ればうだるような暑さ。
おまけに台風7号が通過したあと、いつ天気が崩れてもおかしくないようなグズついた天候続きなので、趣味の夜明け前ランニングに出かけるのもままならない日々です。
写真は8月19日午前4時に家をスタート、大山川沿いを東へ遡り「ホタルの里」まで片道10kmを往復するいつものランニング・コースの途中で撮ったもの。
あまりの湿度の高さに指先に汗が絡みついて、布で指先の汗をふき取ってからでないとタッチ・シャッターが反応しないありさまです。
8月23日。その日も早朝ランに出かけたところ、突然のスコールに見まわれてランニングは中止にしました。
西の空を見上げると、豊寿苑の真上に優雅で美しい虹のアーチがかかっていました。
あわててシャッターを切りましたが、二重にアーチがかかっていたもっとも美しい一瞬を撮り逃してしまいました。
いいことありそう。
2023.08.24 | エッセイ
いまや「国民病」といわれる花粉症対策に、政府がいよいよ本腰を入れる、との報道が23年4月15日『朝日新聞』朝刊に載っていました。
記事によると、花粉症に悩んでいる人の割合は、98年が19・6%だったのにたいし19年は42・5%にまでふえたとのこと。
これに伴い、花粉症を含むアレルギー性鼻炎にかかる医療費は、保険診療で年間3600億円にふくらみ、医療保険の財政を圧迫する要因の一つになっています。
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そこで岸田首相が打ち出した対策がつぎの「三つの柱」でした。
① 発生源への対策
② 飛散への対策
③ 発症への対策
①は、スギの伐採促進、国産材の需要拡大など、②は、スーパーコンピューターやAIを使った飛散予報の改善など。
なかでも目をみはったのが③です。
そこには「舌下免疫療法(ぜっかめんえきりょうほう)など、新しい治療法を普及するための環境整備」とありました。
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舌下免疫療法は、抗原(アレルゲン)を毎日少しずつ体内に取り込みながら、長い期間をかけて体質改善する「治る可能性のある唯一の治療法」です。
この治療法の普及に政府が力を入れるのは、①それだけ効果が期待できるが、②一般にはほとんど知られていない、ということでしょう。
じっさい、当院でもこの治療法が保険適応を受けた直後からおこなってきましたが、治療を受けている患者さんもさほど多くありません。
それだけ当院のPRが不足していたのと、もうひとつ、舌下免疫療法ならではの、こんな事情が関係していると思っています。
① 花粉の飛散量が減る6月頃から治療が始まる。
② 効果が出るまで長期間(通常2年目以降)を要する。
③ 毎日服用する必要がある。
④ スギ花粉症のみに有効である。
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春先はあんなに苦しんでいたのに、暖かくなって花粉が飛散しなくなったとたん、コロッと忘れちゃう。「のど元過ぎれば熱さを忘れる」というやつです。
そのくせ、次の年、花粉が飛び始めるとまた苦しむことになる。このくり返し。
そんな「花粉症の悪夢」から抜け出したいと切実に感じておられるかたに、スギ花粉の飛散が少ない初夏こそ、舌下免疫療法を始めるチャンスです。
事前検査、治療予約はいつでもおこなっています。まずはご相談ください。
なお、ダニアレルギー性鼻炎の治療のための舌下免疫療法は、いつからでも始められます。
塚原外科・内科
電話0568−77−3175
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【余談】
上の新聞記事の少し前、おなじく『朝日新聞』朝刊で、平成7年(1995)に自民党内で結成され8年間活動した「花粉症等アレルギー症対策議員連盟」、通称「ハクション議連」が、14年ぶりに超党派で復活するとの記事が載っていました。
記事中、思わず笑ってしまったのが、かつてのハクション議連で幹事長を務めた山口俊一・衆院議院運営委員長のつぎの言葉です。
「かつては5月の大型連休が過ぎると花粉の飛散量が減り、活発な議論も行われなくなるという反省があった。今回はしっかり取り組みたい」
まったく「舌下免疫療法」とそっくり。
「舌下免疫療法」も、「ハクション議連」も、根気よく続けることが大切と感じ入った次第。
文責:GM 塚原立志
2023.04.18 | エッセイ
永禄6年(1563)に織田信長が築城した小牧山城の石垣を復元する小牧市のプロジェクト。
小牧山発掘調査で出土した、重臣「佐久間」と墨で書かれた石垣石材にちなんだのでしょう、先着順で石垣の中に詰める「裏込(うらこめ)石」にメッセージが書けるということで、2月11日建国記念日、参加してまいりました。
といっても、ただ参加するだけではおもしろくないので、発掘調査現地説明会のときと同様、早朝ランニングしたついでに受付会場にたどり着く計画を立てました。
朝6時45分に自宅をスタート。大山川沿いさかのぼり、9km地点の「四季の森」で折り返すと、元の川沿いの道を下って一路東の小牧山までトータル20km。
8時35分頃、小牧山ふもとにある「れきしるこまき」に着いたら、9時の受付開始に対し、もうかなり人が並んでいました。そこには目もくれず、もうひとつの受付会場である山頂の歴史館まで約1kmを駆け上がりました。
コロナ前はいつも走っていたコースですが、ひさびさに来てみるとオフロードが舗装されていました。
それでも19km走ったあとだったからラスト200mの勾配は結構タフでした。
8時40分頃、ゼイゼイ息を切らしながら山頂の受付会場に到着すると、一番槍、もとい一番乗りでした。
受付でもらった「参加記念証」の左下には「00001」のナンバリング。なんというラッキー! 山頂まで走ってきたかいがありました。
9時に受付開始。裏込石は25cmぐらいで、思っていたより、大きく角張っていました。
そこに筆ペンで、豊寿苑と家族と世界の平穏への願いを込めて「平安」と大書しました。
450年後、石垣の中から発見してもらえるかな?
2022.02.15 | エッセイ
当施設では、2022年1月11日から職員に対する3回目のワクチン接種を始めました。
施設でのクラスター発生の原因はたいがい職員が持ち込んだウイルスなので、1月21日から「まん延防止等重点措置」が適用されるギリギリのタイミングでほぼ全職員が接種できたことに少しホッとしています。
「ほぼ全職員」というのは、本人の意思で前回同様、接種を受けなかった職員が一人だけいます。
昨年、医療従事者ワクでの優先接種が始まる時、本人から接種しない申し出がありました。
「ワクチンを打つと血栓症になると聞いたから」というのが理由です。
その人物は利用者とじかに接する仕事ではないものの、建物内に出入りするし、なによりも本人が感染リスクの高い高齢者なので、アレルギーや急性疾患を抱えているわけでもないことから、ぜひ接種してもらいたいとわたしはこう説得を試みました。
「英国で血栓症が報告されたのはアストラゼネカ社製のワクチンであって、今度打つのはファイザー社製だから心配しなくてもいいですよ」
「それに血栓が起こりやすいのは男性より女性、とくに若い女性と聞いているのでまず大丈夫ですから」
それでも、かれは「5年後に血栓症になるとまわりの人たちが言っていた」という根拠のないガセ情報を真に受けて、ついに首を縦に振りませんでした。
そのかれですが、週2日勤務で利用者との接点がほとんどないことからこれまで大目に見てきましたが、今回のオミクロン株の急速な感染拡大でついに出勤停止を申し渡しました。
かれは指示に従いましたが、納得できないようでした。
先日、フランスのマクロン大統領は、未接種の感染者急増が病床を圧迫している事態を受けて「うんざりさせてやる」と発言し物議を醸しました。
接種しなければ、飲食店、文化施設、公共交通機関などを利用できなくするフランス政府の「ワクチンパス」はやり過ぎだとわたしは思います。
しかし、未接種者は本人が感染しやすいだけでなく、感染した場合、他人にうつすリスクが3倍近い高さになるなどと、どんなに言葉を尽くしても、自分に関しては感染しないと思い込んでいるひとを前にして、「うんざりさせてやる」と罵りたくなる気持ちもわからないではありません。
3回目のワクチンを打った職員のなかにも、本当は気は進まないけれども、重症化リスクの高いご利用者の安全を守るためにはやむをえないとしぶしぶ接種したひとも少なくないはずです。
本人の意思を尊重したうえで、感染対策の徹底を図りたい施設の意向と相容れなかったのですから、そのペナルティは甘んじて受け入れるべきでしょう。
強権国家ではない多様な意見を尊重する民主主義の国だからこその悩みなんでしょうね。
2022.01.20 | エッセイ