双寿会からのお知らせ

デイケア体操は組み合わせ∞(無限大)

舌の体操でペコちゃん顔のスタッフ

舌の体操でペコちゃん顔のスタッフ

当苑デイケア(通所リハビリ)では、専属の作業療法士(OT)と介護職員らが自分たちで考案したオリジナル体操をおこなっています。わたしはこれを勝手に「デイケア体操」と呼んでいます。
インストラクター役のスタッフは、車イスが多いご利用者に合わせて基本的にイスに座って進行します。まず首の運動から始まって、肩、胸、背中、腕、指、腰、脚、足先へと移っていきます。ひととおり身体を動かしたあとは「嚥下体操」と称して、顔の体操、舌の体操、発声練習をおこないます。ワンクール、時間にしておよそ30分。

ひとつひとつの動作は基本に忠実でオーソドックスなのですが、ムダがなく流れがいいのでやっていて飽きが来ません。これはお世辞や宣伝でいっているのではありません。たまたま自分が実際に体操に参加したときの実感から来ています。

わたしはどこに感心したかというと、インストラクターの個性によってストレッチの組み合わせや進行がちがっていることです。しかも同じインストラクターでも、その日のご利用者のタイプや状態に応じて内容を変えているのです。
「ラジオ体操第1」はたしかによく練られた体操だと思いますが、動作が体に染みこんでしまっているために、融通が利かず形式化して「お遊戯」になってしまう危険があります。その点、デイケア体操は絶えず変化し続けるのでヴァリエーションは無限なのです。

わたしは音楽ライターでもあるので、音楽にたとえるなら、譜面上の約束事はコード進行など最小限にしておいて、あとはプレイヤーがイマジネーションで即興演奏するモダン・ジャズのようなものだと思いました。
わたしはよほど忙しくないかぎり、午前10時半になると仕事を抜け出して毎日参加するようにしています。自分自身の健康のために。そのおかげでしょうか、体脂肪率12%BMI(肥満度)値「22」の理想的な健康体を維持できています。ご利用者の家族の方も機会があれば一度ご参加されてはどうでしょうか?

2012.02.23 | 介護社会論