毒と薬

ダンス・エクササイズは Feel so Good! ② 〜リハビリは楽しくなくっちゃ

75歳というと、昭和13年(1938)の生まれ(平成25年現在)。美空ひばりやジョン・レノンと同世代。戦中派というより戦後派。経済白書が「もはや戦後ではない」と宣言した昭和31年(1956)、マンボ・ブームの最中に多感なハイティーンを迎えた世代です。
前述のスポーツクラブの元気なお年寄りたちの姿から想像がつくように、たとえ介護が必要になっても、その世代の人たちがこれまでのようにラジオ体操や、民謡、演歌、童謡などを元にしたシンプルで型にはまったお遊戯みたいなことをやらされて、いつまでも満足しているようには思えません。
それで思い立ったのが、リハビリのツラい療法的なイメージとはちがう、スポーツクラブのスタジオ・レッスンのような楽しいノリのダンス・エクササイズの実践です。
インストラクターは、長年、スポーツクラブなどでフィットネス・エクササイズや、子どもたちにダンス教室を教えておられる榎本加代子先生にお願いしました。
今年2月から毎週月曜の午後、まずはデイケア(通所と予防通所)のご利用の希望者を対象に始めてみました。
榎本先生は、ジャズダンス、エアロビ、ズンバといったダンスの指導はもちろん、パーソナルトレーナーの資格を持ち、最近では介護予防運動や脳の活性化を目的とするシナプソロジーというプログラムの指導士の資格も取得しております。
エクササイズは、おおざっぱに体幹トレーニング(ストレッチ系)、脳トレ、ダンスからなっています。といっても、中味がかっちり定まっているわけではありません。先生はそのときどきのお年寄りの反応を見ては内容を見直していきます。したがって、それがツボにはまれば次回も続けられ、難しいとみればその時かぎりという場合もあるのです。
また、その日の参加者の顔ぶれとノリで予定が変わることもしばしば。そんな臨機応変な進行こそ、当エクササイズの最大の特徴といえるでしょう。
高齢者むけの健康体操というとパターン化されたものがほとんどです。新しく学習することが不得手な高齢者にはその方が安心できるかもしれません。だからこそ、先生は、お年寄りが慣れてきたところであえてパターンを変え、脳の働きを活性化させるよう働きかけます。ただ漫然と身体を動かすのではなく、頭を使いながら身体を動かすことの大切さを教えてくれています。
お年寄りに身体のことを楽しくわかりやすく解説しながら、ちっちゃな身体を大きく使って、ときに軽妙なツッコミをしたり、一人一人とスキンシップをとったりして、お年寄りのやる気をうまく引き出してくれる。
そんな榎本先生のイメージをひとことでいうなら、
「陽気でおちゃめなチョロQ娘」
というところでしょうか (^◇^;)
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ダンスの前にはしっかり体幹トレーニング

75歳というと、昭和13年(1938)の生まれ(平成25年現在)。美空ひばりジョン・レノンと同世代。戦中派というより戦後派。経済白書が「もはや戦後ではない」と宣言した昭和31年(1956)、マンボ・ブームの最中に多感なハイティーンを迎えた世代です。

前述のスポーツクラブの元気なお年寄りたちの姿から想像がつくように、たとえ介護が必要になっても、その世代の人たちがこれまでのようにラジオ体操や、民謡、演歌、童謡などを元にしたシンプルで型にはまったお遊戯みたいなことをやらされて、いつまでも満足しているようには思えません。

それで思い立ったのが、リハビリのツラい療法的なイメージとはちがう、スポーツクラブのスタジオ・レッスンのような楽しいノリのダンス・エクササイズの実践です。

インストラクターは、長年、スポーツクラブなどでフィットネス・エクササイズや、子どもたちにダンス教室を教えておられる榎本加代子先生にお願いしました。

今年2月から毎週月曜の午後、まずはデイケア(通所と予防通所)のご利用の希望者を対象に始めてみました。

頭を使いながら身体を動かす、これがシナプソロジー

頭を使いながら身体を動かす、これがシナプソロジー

榎本先生は、ジャズダンス、エアロビ、ズンバといったダンスの指導はもちろん、パーソナルトレーナーの資格を持ち、最近では介護予防運動や脳の活性化を目的と     シナプソロジーというプログラムの指導士の資格も取得しております。

エクササイズは、おおざっぱに体幹トレーニング(ストレッチ系)脳トレダンスからなっています。といっても、中味がかっちり定まっているわけではありません。先生はそのときどきのお年寄りの反応を見ては内容を見直していきます。したがって、それがツボにはまれば次回も続けられ、難しいとみればその時かぎりという場合もあるのです。 また、その日の参加者の顔ぶれとノリで予定が変わることもしばしば。

そんな臨機応変な進行こそ、当エクササイズの最大の特徴といえるでしょう。

高齢者むけの健康体操というとパターン化されたものがほとんどです。新しく学習することが不得手な高齢者にはその方が安心できるかもしれません。だからこそ、先生は、お年寄りが慣れてきたところであえてパターンを変え、脳の働きを活性化させるよう働きかけます。ただ漫然と身体を動かすのではなく、頭を使いながら身体を動かすことの大切さを教えてくれています。

お年寄りに身体のことを楽しくわかりやすく解説しながら、ちっちゃな身体を大きく使って、ときに軽妙なツッコミをしたり、一人一人とスキンシップをとったりして、お年寄りのやる気をうまく引き出してくれる。

そんな榎本先生のイメージをひとことでいうなら、 「陽気でおちゃめなチョロQ娘」 というところでしょうか (^◇^;)

ダンスに合わせてタァーッチ!

ダンスに合わせてタァーッチ!

2013.11.11 | カルチャー