毒と薬

小牧市民駅伝奮戦記〜「チーム豊寿苑」初陣〈その1〉

完走後、パークアリーナ小牧で全員揃って記念撮影。(クリックで拡大)

完走後、パークアリーナ小牧で全員揃って記念撮影。(クリックで拡大)

12月13日(日)、「市制60周年記念事業 第34回小牧市民駅伝競走大会」に「チーム豊寿苑」として初エントリーしました。
コースは、小牧山から北へ約1.5kmにある総合体育館「パークアリーナ小牧」をスタートし、市の東にあるニュータウン桃花台方面の先を迂回して、田園地帯を抜けて「パークアリーナ小牧」に帰ってくる総距離21.7km。これを5人(中学生は8人)でたすきをつないで走ります(コース図参照)。
各区間は次の通りです。
・1区 パークアリーナ小牧〜上水道管理センター(6.2km)
・2区 上水道管理センター〜光ヶ丘第3公園(3.3km)
・3区 光ヶ丘第3公園〜野口柿花交差点東(4.5km)
・4区 野口柿花交差点東〜味岡中学校(5.2km)
・5区 味岡中学校〜パークアリーナ小牧(2.6km)
といっても、小牧の人でないとピンとこないでしょうから、各区の特徴と見どころを書いておきます。
1区は、三菱重工などの工場や運送会社が立ち並ぶ幹線道路、国道155号線を東へほぼ一直線に走ります。緩い上りが続いたあと、下末(しもずえ)から上末(かみずえ)までの急な上り坂を駆け上がります。上水道管理センターは、坂を上った先の桃花台ニュータウンがあります。
2区は、桃花台ニュータウンの西の端から北へ回りこんで街の中心部を駆け抜け東へ抜けるコース。短距離ながら全体の7割以上が緩い上り坂なので侮れません。
3区は、春日井市と境を接する市の東端の丘陵を走ります。田園地帯から愛知文教大学の脇を通って東部工業団地へと駆け上がる坂道はコース屈指の急勾配。工業団地で折り返すと、自然に恵まれた田園地帯を西へ向かいます。
4区は、田園地帯を西へ走り、古い人家が集まる間道を抜けて県道27号線に入り、住宅が密集する味岡中学校までの平坦なコース。パークアリーナ小牧を午前9時にスタートしてから、最終中継地点の味岡中学校に10時40分までに到着しないと繰り上げスタートになってしまいます。
最終区の5区は、ゴールのパークアリーナ小牧までひたすら住宅地を駆け抜けます。短距離なので各チームではスピード自慢のランナーを起用します。
「チーム豊寿苑」のメンバーと担当は次の通り。
・1区 田邊正太(たなべ・しょうた)4階介護
・2区 上田洋史(うえだ・ひろし)平岩器械(豊寿苑に医療介護機器や衛生材料などを収めてもらっている営業担当の人)
・3区 塚原立志(つかはら・たつし)GM(筆者)
・4区 田中雅之(たなか・まさゆき)PT
・5区 加藤尊孝登(かとう・みこと)3階介護
・監督 神谷正(かみや・まさし)営繕
田邊君と加藤君こそ20代前半ですが、田中さんは40代、上田さんと私は50代、神谷監督は70代というおじさんチームです。
まず私ですが、11月8日に「いびがわマラソン」を走った際に右のスネの内側を故障してしまい(シンスプリントといいます)、1ヶ月近く走っていませんでした。
元ラガーマンの上田さんは、意気込みではチーム1でしたが、はりきりすぎて練習中にふくらはぎを痛めてしまい、一度は出場辞退を申し出てきたほどでした。
田中さんは田中さんで、コーチをしている小学生バスケットボール・チーム、マーベリックスの指導にかかりきりで、自分のトレーニングどころではんかったようです。
となると、若手2人に期待がかかるところですが、試走の時には2人とも迷子になるは、その後も真剣に練習しているように見受けられないはで、神谷監督、相当焦っていました。
出場チーム数は、〈一般の部〉が89チーム、〈高校の部〉が15チーム、〈中学男子の部〉が25チーム、〈中学女子の部〉が14チーム。
小牧には工場がたくさんあるので、地元の工場や企業のチームが多数参加していました。なかでも三菱重工関連のチームがいくつも出ていました。自衛隊、消防隊、警察隊、市役所、教員などの公務員チームも目立っていました。もちろん、ラン仲間でのチーム出場もあります。いってみれば、我々では足元にも及ばないような強豪ぞろい。
だから、目標をたすきをつなげて完走することに定めました。
これって簡単なことのように思えるかもしれませんが、繰り上げスタートを避けるには、アンカーを除く全員で1キロ平均5分以内で走らないといけない計算になります。現在の私たちの実力では達成できるか微妙と判断した、神谷監督は各選手に速度のノルマを課してきたのです。
軽いお遊び感覚でのエントリーだったのが、ここに来て真剣勝負の様相を呈してきました。
さあ、チーム豊寿苑の運命やいかに!
(続く)


平成27年12月13日(日)、「市制60周年記念事業 第34回小牧市民駅伝競走大会」「チーム豊寿苑」として初エントリーしました。

コースは、小牧山から北へ約1.5kmにある総合体育館パークアリーナ小牧をスタートし、市の東にあるニュータウン桃花台方面の先を迂回して、田園地帯を抜けて「パークアリーナ小牧」に帰ってくる総距離21.7km。これを5人(中学生は8人)でたすきをつないで走ります(下記「駅伝コース図」PDFをクリック)

駅伝コース図

各区間は次の通りです。

・1区 パークアリーナ小牧〜上水道管理センター(6.2km)
・2区 上水道管理センター〜光ヶ丘第3公園(3.3km)
・3区 光ヶ丘第3公園〜野口柿花交差点東(4.5km)
・4区 野口柿花交差点東〜味岡中学校(5.2km)
・5区 味岡中学校〜パークアリーナ小牧(2.6km)

といっても、小牧の人でないとピンとこないでしょうから、各区の特徴と見どころを書いておきます。

1区は、三菱重工などの工場や運送会社が立ち並ぶ幹線道路、国道155号線を東へほぼ一直線に走ります。緩い上りが続いたあと、下末(しもずえ)から上末(かみずえ)までの急な上り坂を駆け上がります。上水道管理センターは、坂を上った先の桃花台ニュータウンがあります。

2区は、桃花台ニュータウンの西の端から北へ回りこんで街の中心部を駆け抜け東へ抜けるコース。短距離ながら全体の7割以上が緩い上り坂なので侮れません。

3区は、春日井市と境を接する市の東端の丘陵を走ります。田園地帯から愛知文教大学の脇を通って東部工業団地へと駆け上がる坂道はコース屈指の急勾配。工業団地で折り返すと、自然に恵まれた田園地帯を西へ向かいます。

4区は、田園地帯を西へ走り、古い人家が集まる間道を抜けて県道27号線に入り、住宅が密集する味岡中学校までの平坦なコース。パークアリーナ小牧を午前9時にスタートしてから、最終中継地点の味岡中学校に10時40分までに到着しないと繰り上げスタートになってしまいます。

最終区の5区は、ゴールのパークアリーナ小牧までひたすら住宅地を駆け抜けます。短距離なので各チームではスピード自慢のランナーを起用します。

「チーム豊寿苑」のメンバーと担当は次の通り。

1区 田邊正太(たなべ・しょうた)4階介護

早朝すでにウォーミングアップしてきたという田辺君

早朝走って現れた田邉君。あれだけ説明したのに豊寿苑ゼッケンとナンバーの位置を上下逆に付けています(笑)

2区 上田洋史(うえだ・ひろし)平岩器械(豊寿苑に医療介護機器や衛生材料などを収めてもらっている営業担当の人)

熱意だけなら松岡修造にも引けを取っていない上田さん

熱意だけなら松岡修造にも引けを取っていないマッチョ上田

3区 塚原立志(つかはら・たつし)GM(筆者)

54歳になっても若い者への闘争心むき出しの私

54歳になっても若い者への闘争心むき出しの私

4区 田中雅之(たなか・まさゆき)PT

個性派集団の中では一番まともだった田中さん。さすがPTA会長!

個性派集団の中では一番まともだった田中さん。さすがPTA会長!

加藤尊孝登(かとう・みこと)3階介護

優しい野獣、加藤君。緊張のあまりシャツを前後間違えて着てしまいました(笑)

優しい野獣、加藤君。ゼッケンはヨレヨレ。緊張のあまりシャツを前後間違えて着ています(笑)

監督 神谷正(かみや・まさし)営繕

チームを熱い思いで引っ張ってくれた神谷監督78歳。若い!

こちらもゼッケンがヨレヨレ。チームを熱い思いで引っ張ってくれた神谷監督78歳。若い!


田邊君と加藤君こそ20代前半ですが、田中さんは40代、上田さんと私は50代、神谷監督は70代というおじさんチームです。

まず私ですが、11月8日に「いびがわマラソン」を走った際に右のスネの内側を故障してしまい(シンスプリントといいます)、1ヶ月近く走っていませんでした。

元ラガーマンの上田さんは、意気込みではチーム1でしたが、はりきりすぎて練習中にふくらはぎを痛めてしまい、一度は出場辞退を申し出てきたほどでした。

田中さんは田中さんで、コーチをしている小学生バスケットボール・チーム、マーベリックスの指導にかかりきりで、自分のトレーニングどころではなかったようです。

となると、若手2人に期待がかかるところですが、試走の時には2人とも迷子になるは、その後も真剣に練習しているように見受けられないはで、神谷監督、相当焦っていました。

出場チーム数は、〈一般の部〉が89チーム、〈高校の部〉が15チーム、〈中学男子の部〉が25チーム、〈中学女子の部〉が14チーム

小牧には工場がたくさんあるので、地元の工場や企業のチームが多数参加していました。なかでも三菱重工関連のチームがいくつも出ていました。自衛隊消防隊警察隊市役所教員などの公務員チームも目立っていました。もちろん、ラン仲間でのチーム出場もあります。いってみれば、我々では足元にも及ばないような強豪ぞろい

だから、目標をたすきをつなげて完走することに定めました。

これって簡単なことのように思えるかもしれませんが、繰り上げスタートを避けるには、アンカーを除く全員で1キロ平均5分以内で走らないといけない計算になります。現在の私たちの実力では達成できるか微妙と判断した、神谷監督は各選手に速度のノルマを課してきたのです。

軽いお遊び感覚でのエントリーだったのが、ここに来て真剣勝負の様相を呈してきました。

さあ、チーム豊寿苑の運命やいかに!

(続く)

2015.12.16 | マラソン