そして、7月27日を迎えました。
昼前、愛知県蟹江町にある高砂部屋の宿舎から力士のみなさんが豊寿苑に到着。
幕下の朝弁慶(あさべんけい)さん、三段目の朝乃丈(あさのじょう)さん、部屋のマネージャーで、この日ちゃんこ鍋をふるまっていただく元・一ノ矢の松田さんの3人です。
朝弁慶さんは190㎝、185kgの巨漢、朝乃丈さんは175㎝、118kgの小兵の力士です。
松田さんを先頭に2人の力士が、たたみ12畳を敷いてこしらえた「土俵」に現れるや、大きな歓声がわき上がりました。
司会は、豊寿苑でもっともプチなスタッフ、デイケアの浅井さん(去年の夏祭りでミツバチ姫サーシャを演じてくれました)。すると、朝弁慶さんが浅井さんをヒョイとお姫様抱っこに。まるで弁慶と牛若丸!
このあと、司会を松田さんにバトンタッチ。まず、四股(しこ)、摺り足、受け身、股割りなど、相撲の基本、続いて、寄り切り、浴びせ倒し、上手投げなど、数々の相撲技を披露してくれました。目の前だとぶつかる音がすごくて迫力満点でした。
その後、スタッフ有志が土俵に上がっておすもうさんに挑戦。
それなりに力自慢の男性スタッフが思いっきりぶつかるのですが、みな「赤子の手をひねるように」次々と投げ飛ばされました。あまりのあっけなさに見ていられなくなって、ついに私も参戦しました。
低い体勢から全力でぶち当たり、まわしを掴ませてもらったまではよかったのですが、朝弁慶さん、山みたいで押しても引いてもビクともしません。そのまま両腕で腰を抱え上げられ逆さ吊りの状態にされてしまいました。
ここは盛り上げなければならないと、両脚をばたつかせました。すぐに下ろしてもらえると思ったのですが、なかなか解放してもらえません。ようやく解放されたときには頭に血が上って真っ赤になっていました。
ちなみに、このとき、私は右の肋骨を痛めました。相手は優しく抱きかかえているつもりだったのでしょうが、直るまで1ヶ月かかりました。レントゲンは撮っていませんが、たぶんヒビが入っていたと思います。相撲取りのパワーを身をもって知らされました。
いっぽう、女性や子どもたちとの取組では、同時に3人と対戦したり、わざと投げ飛ばされたり、お姫様抱っこしてくれたりと、ひたすら優しく、おもしろおかしく、相撲を取ってもらえて、会場中が大きな歓声に包まれました。「強くて優しいおすもうさん」の面目躍如です。
2015.09.25 | 地域交流