Poison & Medicine ブログ 毒と薬
2026.10.21
イベント
令和8年敬老会(1)『九十歳。何がめでたい』?

令和8年9月12日(土)、「敬老会」をおこないました。
当苑のご入所者の平均年齢は、男82.8歳、女87.5歳、平均86.7歳(令和8年9月12日現在)です。
ちなみに10年前、平成28年(2016)9月12日現在では、男82.5歳、女85.1歳、平均84.3歳でした。男性の平均年齢はほとんど変わっていないのに対し、女性は3.2歳上がり、結果的に2.4歳も平均年齢が延びています。
さらに、データ集計が可能な最初期の平成21年(2009)9月12日をみると、男78.0歳、女82.8歳、平均81.5歳でした。この17年で、男性は4.8歳、女性は3.9歳、平均5.2歳も延びているのがわかります。
当苑では、敬老会において、毎年、それぞれの節目に合わせて、該当する方々にお祝いと記念品をお贈りしてきました。上記の通り、年々、高齢化が進んだことから、現在は、満77歳「喜寿」、満88歳「米寿」、満99歳「白寿」、満100歳以上の方にたいし、記念品をお贈りしています。今年は15人の方が該当しました。
ちなみに、100歳以上の方を「センテナリアン(centenarian)」といいます。「百寿者」という言葉がありますが、「1世紀」を意味するセンチュリー(century) とつながるこの呼び名のほうが私にはしっくりきます。
今年、日本でセンテナリアンが初めて10万人を超えました(9月1日時点)。そのうちの88%が女性でした。
当苑はというと、104歳を最高齢に4人の方が該当しました。ご推察どおり、全員女性です。
式典では、最初に私が代表してこんなあいさつをしました。
「敬老の日おめでとうございます。皆さま方が末永くご健康でお過ごしくださるよう、私ども職員一同できるかぎりのお手伝いをしてまいりたいと思っておりますのでどうぞよろしくお願いします。」

何なのだ? この、いかにも取って付けたような空疎な言葉を口にする自分自身への気詰まりは。
私のなかで入所者の、こんな心の内が響き渡る。
「きれいごとを言うな。そもそも健康でないから入所したんだ!」
「リハビリして少しは良くなったところで、若い時の健康体が取り戻せるわけないだろうよ。」
エッセイ集『九十歳。何がめでたい』(小学館)がベストセラーになった、今年、102歳でお亡くなりになった小説家・エッセイストの佐藤愛子さんがおられたら、例の歯に衣着せぬ調子で思いっきり罵倒されていたことでしょう。

そんな心の声を打ち消して、セレモニーはセレモニーとして割り切り、できるだけ簡潔に済ませたのでした。
そして、いよいよ、今年の「敬老会」のスペシャル・ゲスト、日本の和楽器とジャズとを融合させたグループ WAZZ のライヴの始まりです。
(次回、乞うご期待)