10月12日(日)秋の穏やかな陽気のもと、小牧神明社の天王・南宮祭がおこなわれました。 俗に「お馬祭り」と呼ばれているこのお祭りでは、小牧市指定無形民俗文化財に指定されている五本棒オマント奉納神事がおこなわれます。 尾張藩初代徳川義直候が小牧村に下賜した「五本棒」を馬の鞍に飾り、義直が自ら書いたというサルの絵の旗を立てて、町内を練り歩き神明社に奉納する神事です。
毎年、馬と祭礼係の人たちの休憩を兼ねて豊寿苑の駐車場に立ち寄っていただきます。今年は過ごしやすい天候だったせいもあって、大勢のご利用者が外に出て馬の行列の到着を待ちました。
馬が自分の目の前を通り過ぎるや、ふだんあまり表情のないご利用者まで、思わず驚きと歓喜の声を発しているのを目にして「アニマル・セラピー」を思ってしまいました。
馬の世話係のひとからにんじんを受け取ると、おっかなびっくりしながら楽しそうにエサを与えているお年寄りの姿もありました。
それから、馬の長い手綱を持ってはっぴ姿で練り歩く子どもたちとのふれあいもとても楽しそうでした。
近ごろ介護施設の「地域密着」がしきりといわれますが、豊寿苑はその母体が80年以上前からこの場所にあったからこそ、このような伝統行事と身近にふれられるのだし、そういう意味では「地域密着」どころか「地域と一体」といっていいとさえ思ったひとときでした。
2014.10.28 | 地域交流