双寿会からのお知らせ

「お馬祭り」来苑〜地域との絆の深さを実感しました

10月12日(日)秋の穏やかな陽気のもと、小牧神明社天王・南宮祭がおこなわれました。 俗に「お馬祭り」と呼ばれているこのお祭りでは、小牧市指定無形民俗文化財に指定されている五本棒オマント奉納神事がおこなわれます。 尾張藩初代徳川義直候が小牧村に下賜した「五本棒」を馬の鞍に飾り、義直が自ら書いたというサルの絵の旗を立てて、町内を練り歩き神明社に奉納する神事です。

尾張徳川家初代義直候が描いたとされるサルの絵の旗(複製)を掲げた足軽姿の人たちを先頭に来苑しました

尾張徳川家初代義直候が描いたとされるサルの絵の旗(複製)を掲げた足軽姿の人たちを先頭に来苑しました

毎年、馬と祭礼係の人たちの休憩を兼ねて豊寿苑の駐車場に立ち寄っていただきます。今年は過ごしやすい天候だったせいもあって、大勢のご利用者が外に出て馬の行列の到着を待ちました。

苑の駐車場で馬の行列の到着を待ち受ける入所者のみなさん。総数約60名!

苑の駐車場で馬の行列の到着を待ち受ける入所者のみなさん。総数約60名!

馬が自分の目の前を通り過ぎるや、ふだんあまり表情のないご利用者まで、思わず驚きと歓喜の声を発しているのを目にして「アニマル・セラピー」を思ってしまいました。

五本棒(複製)を鞍に背負い華美に飾り立てられた馬とふれあうご利用者

五本棒(複製)を鞍に背負い華美に飾り立てられた馬とふれあうご利用者

馬の世話係のひとからにんじんを受け取ると、おっかなびっくりしながら楽しそうにエサを与えているお年寄りの姿もありました。

馬にニンジンを与えているご利用者

うれしそうに馬にニンジンを与えているご利用者

それから、馬の長い手綱を持ってはっぴ姿で練り歩く子どもたちとのふれあいもとても楽しそうでした。

町内の子どもたちともふれあえてみなさん大喜び

町内の子どもたちともふれあえてみなさん大喜び

近ごろ介護施設の「地域密着」がしきりといわれますが、豊寿苑はその母体が80年以上前からこの場所にあったからこそ、このような伝統行事と身近にふれられるのだし、そういう意味では「地域密着」どころか「地域と一体」といっていいとさえ思ったひとときでした。

2014.10.28 | 地域交流