令和6年4月6日 (土曜日) 曇り時々晴れ
毎年恒例の「五条川花見ラン」。
今年は3年ぶりの介護報酬改定にあたり、昨年度末から多忙をきわめストレス・マックス。
そんなわたしにとって、早朝ランニングは体力維持はもとより、メンタル・バランスを保つために欠かせない習慣である。
3時40分起床。4時43分にわが家をスタート。
小牧山経由で合瀬川沿いを南下。小牧市南西端の藤島までの6kmは胸のライトを点けて走った。
藤島の待合橋から「尾北自然歩道」に入り五条川沿いを北上。岩倉市に入る。
ここから石仏までの約3.5kmが五条川桜並木のハイライトだ。
橋の上に立つと、両岸からしな垂れる満開のソメイヨシノがずっと先まで続いている。
ただ、夜桜鑑賞のためのライトが設置されていたり、屋台が出ていたりするのはいただけない。
といっても、わたしの場合、まだ薄明のことなので問題ない。
江南市に入ると、道幅が狭くなって、桜の花の咲きっぷりがおとなしくなる。
建物の数も少なくなり、まれに行き交うひとは、花見目当てというより、いつもの散歩といったたたずまい。
ちょうど桜越しに朝日が昇って、柔らかい日ざしが静かな朝の情景をもたらしていた。
岩倉市と同じく、大口町も五条川桜並木の整備に力を入れている。
町の中心地に近い花見スポットでは、河川はまっすぐに伸び、左右対称の護岸と桜並木が続く。
取って付けたような赤い橋が架かり、その手前には屋形船が浮かんでいた。
フランス式庭園を思い出した。
この風景、幾何学的で「きれい」だけど「美しい」とはいわない。
むしろ、一面に広がる菜の花畑のほうが、朝日に照らされ美しかった。
菜の花畠に 入日薄れ
見わたす山の端 霞ふかし
春風そよふく 空を見れば
夕月かかりて にほひ淡し
朝なのに「朧月夜」の歌詞が浮かんだ。
対照的に、犬山市の桜の枝ぶりはもっとワイルド。
川のところどころに雑草が生い茂っているので、より自然に近い印象を受ける。
さしずめ英国式庭園だ。
こうして五条川桜並木は、小牧市の藤島から犬山の長者町手前まで、約14kmにわたって続く。
このあと、羽黒・楽田・田縣神社・味岡経由で、いつもの広域緑道に入って小牧駅前まで10km。
トータル31km。
素足にワラーチ(メキシコのサンダル)ばきでの花見ランは初めてだったが、20km以降、徐々に足底が痛くなってきた。
キロ平均5分32秒はすこし飛ばしすぎと反省。
8時前に帰宅すると、風呂とストレッチでじっくり筋肉をほぐす。
ようやく家族は動き出した。
2024.04.06 | マラソン
『大阪マラソン』まで、ちょうど2週間。
今朝はフルマラソンのシミュレーション。
尾張広域緑道から木曽川犬山緑地に入り、木曽川沿いを西へ扶桑緑地公園、江南緑地公園、フラワーパーク江南の先、各務原大橋の潜ったところで折り返すコース。
さらに5kmほど進めば、138タワーパークである。
夜明け前の午前6時30分にスタート。3時間45分のレース・ペース、キロ5分20秒を想定して走った。
最初の5kmは身体ができてなくて27分22秒(キロ5分29秒)。
5kmから15kmまでは、26分20秒(キロ5分16秒)、26分17秒(キロ5分15秒)と盛りかえすことができた。
扶桑緑地から各務原大橋で折り返す15kmから25kmの往復では、調子に乗りすぎて25分17秒(キロ5分3秒)、25分52秒(キロ5分11秒)。
まだ15kmを残しているのによくないと反省し、25kmから35kmでは意識してペースダウンした。ラップは26分19秒(キロ5分16秒)、26分12秒(キロ5分14秒)。
フルマラソンでは、よく「30kmの壁」といわれる。
長距離走は、効率はいいが長持ちしない糖質と、酸素を取り込んで燃焼させる必要から、効率はよくないが長持ちする脂質とのハイブリッドをエネルギー源としている。
どんな一流ランナー(若き世界記録保持者キプタムの交通事故死を追悼)でも30km走ると、糖質が枯渇してしまう。
だから、エイド・ステーションでエネルギーを補給する。
今日の場合は、携帯のスポーツ・ドリンクや高糖質食品を摂りながら走った。
おかげで疲労はあったが、35km以降の5kmでは、ペース・アップして25分36分(キロ5分7秒)で走ることができた。
目標は5分ジャストだったが…。
結果は、3時間30分20秒(キロ平均5分14秒)。
ゴール後も余力があったので3時間40分前後では走れる自信がついた。
柳田國男が『遠野物語』で、山人(やまひと)について「これを語りて平地人を戦慄せしめよ」と語った。
これにならい、『大阪マラソン』では、『小牧シティマラソン』でたわむれに使った「62才 負けてたまるか」の自作ゼッケンを掲げて、若年世代を「戦慄せしめ」たいと思っている。
2024.02.11 | マラソン
「大阪マラソン2024」まで残り18日。
コロナ禍をはさんで“本気モード”でフルマラソンを走るのは、21年2月21日「京都マラソン2020」以来、じつに3年ぶりである。
レース10週間前の昨年12月18日から練習メニューに取り組んでいる。
土曜か日曜日は25〜30km前後の「長距離走」。キロ5分20秒前後のペース走だ。
先週土曜は2週連続で犬山方面へ木曽川を渡り、対岸に夜明けの犬山城を望みながら走ってきた。
朝日を受けて川面に映った犬山城の美しさといったら…。
水曜日は5kmごとにラップを上げていく、もっともハードな「15kmビルドアップ走」。
今朝も4時20分起床。春とは名ばかり、氷点下近い夜明け前5時30分にスタート。
大山川沿いの緑道をさかのぼり野口会館で折り返すメニューだ。
人通りはもちろん、車両の通行もほとんどなく、胸のライトで前方を照らしながら静寂の緑道をヒタヒタと走った。
寒夜の空に冴え冴えと浮かぶ三日月が美しかったこと。
始めの5kmは24分59秒、次の5kmは24分33秒、最後の5kmは23分43秒。
目標タイムは25分、24分、23分だったことから、力不足を思い知らされた。
こんな調子ではサブ3・5はとても無理だろう。
帰路、白んできた川べりをイタチが通り過ぎた。
こんな寒い時分にイタチとはめずらしい。
体毛が黄色というより茶色に近かったのは冬毛モードのせいなのか? またひとつ発見!
シャワーの前にアンダーシャツで外に出て梅の花をバックに撮影。寒っ。
2024.02.08 | マラソン
『大阪マラソン』を前に、10数年ぶりに『小牧シティマラソン』2km出走。
スタート会場のパークアリーナまでの片道3kmは走って行きました。
現地で今日のレースに誘ってくれた豊寿苑介護スタッフと合流。
スタート地点には俊足自慢の小学生がゾロゾロ。
「負けてたまるか!」と[62才]のゼッケンを付けて、ワラーチ(ゾウリ)ばきで全力疾走しました。
スタート直後、ウサギみたいにピョンピョン走る小学生の速いこと。
1kmあたりからかれらのペースが落ちてきたので、徐々に追い抜いていき、残り500mで最後の力をふりしぼってゴール!
記録は8分47秒。しんどかった。
短距離は初体験で自信ありませんでしたが、ワラーチ履きでキロ4分23秒ペース、後半1kmはだれにも追い抜かれなかったので「よし」としましょう。
勝手にライバル視した小学生たちには「オジさん手ごわし」と思わせることはできたのではないかな? 大人げないでしょ?
2024.01.29 | マラソン
8月も今日で終わりというのに日中33℃真夏日の予報。
とはいえ、早朝はずいぶん過ごしやすくなってきたので1日おきぐらいのペースでランニングするようになりました。
日の出は5時20分ぐらいなので、だいたい、その1時間前に自宅をスタートしました。
星の下、大山川沿いの真っ暗な緑道を北へ30分ぐらい走ったところで、ようやくあたりが白み始めました。ちょうど5km。
ここから川筋を少しそれて、一面に広がる田んぼのなかを真っ直ぐに伸びる用水路沿いの農道を東に向けて走りました。
見上げれば明けの明星である金星が輝き、視線を落とすと弥勒山(みろくやま)・大谷山・道樹山が稜線を赤く染め始めました。
すこし明るくなるにつれ、山々の真上の空に逆くの字型に伸びる帯雲があらわれて、世にも美しい紫色に染まっていました。
浄土思想では、臨終の時、阿弥陀如来が紫雲(しうん)に乗ってお迎えに来られるといいます。
「紫雲たなびく」というように、これはありがたい瑞兆とされ、まさかお目にかかれるとは思ってもいませんでした。走りながら、思わず手を合わせ拝んでしまいました。
この現象は、日の出の“赤”と空の“青”とが混じり合い、雲をスクリーンとして紫色に染めたせいだと思います。それは5時6分から5時11分のわずか5分間だけでした。
折返しの「ホタルの里」手前でキバナコスモスを撮った5時29分には、ご覧のとおり、雲は薄い朱色がかっていました。
コロナ以前は各地で開かれるフルマラソンやウルトラマラソンの大会に出場していいタイムを出すことが喜びでしたが、現在はこのように、人も車もほとんどいない夜明け前、大山川沿いの緑道を一人っきりで自然と向き合いながら20km、約2時間かけてランニングすることがなによりもの癒やしであり喜びになりました。
2023.08.31 | マラソン